2014年に聴いて面白かったCD5選

 「2014年に聴いて良かった音楽」にしようかとも思ったけれど、レコードはいつ買ったか正確に覚えていないので、iTunesに入っているCDに限定した。ただ今年の正月休みに持っているCDを全部Apple LosslessiTunesに入れ直したようで、2014年に何枚のCDを新たに聴いたかはわからなかった。それに良い音楽も絞りきれなさそうなので、これは面白いな、と思ったCDを挙げることにした。きりよく5枚でいこう。

 

The Yardbirds / Five Live Yardbirds (VICP-75002)

 有名なロックバンドを聴こうというモチベーションで聴いた。バンドの音の感じがじつに僕の好みで、ライブだから演奏が活き活きしている。この時代のロックバンドはブルースとロックンロールの影響が濃厚で、わくわくする。1曲目に入っているToo Much Monkey Businessはチャック・ベリーがオリジナルで、よく演奏される曲だけれども、この盤の紹介から始まる感じがとても素晴らしい。ライブ盤の1曲目はこうあるべきと思う。

 

Sonny Boy Williamson & The Yardbirds / Sonny Boy Williamson & The Yardbirds Live At The Craw-Daddy (VICP-70090)

 ヤードバーズはブルースが大好きで、そのヤードバーズが憧れのブルース・ハープ奏者のサニー・ボーイ・ウィリアムソンを呼んできて一緒にブルースを演奏した録音。ヤードバーズは腕利きの奏者が揃っているのだけれど、サニー・ボーイ・ウィリアムソンにビビりすぎているのか、それとも本場のドロドロブルースが濃すぎたのか、おそるおそる演奏しているように聴こえる。サニー・ボーイ・ウィリアムソンはいつもと変わらずなところが面白い。

 

センチメンタル・バス / さよならガール (ESCB-2164)

 一気に飛んで日本のロック。誰でも知ってる「Sunny Day Sunday」が聴きたかっただけなのだけれど、聴いてみるとけっこう面白いことをしているパンクなバンドだった。でもやっぱりよく売れた「Sunny Day Sunday」「WEED CROWN」「マニアック問題」が良い曲だと思う。こんな立派な曲が3曲も入ってたら名盤だ。「Sunny Day Sunday」はギターも練習してそこそこ弾けるようになったぞ。夏のことだからもうだいぶ忘れた。

さよならガール

さよならガール

 

 

真島昌利 / RAW LIFE -Revisited- (MHCL-1077)

 ブルーハーツハイロウズクロマニヨンズが好きなので、当然真島昌利のソロも、ということで聴いた。ソロのほうがより時代を感じるというか、今聴くとけっこう古臭い。けれどやっぱり真島昌利らしく、毎日のダサい生活を美しく高尚な言葉ですくいとって放り投げてはゲラゲラ笑うような、そんな不思議な印象がある。アルバム・タイトルの「RAW LIFE」という曲の歌詞が象徴的。

ド田舎の日本人でも ロックすることはできるぜ

クールな振りをしていても 夜更けには納豆を食う

おっと自慢のTシャツに 醤油がかかっちまったぜ

 また、チャック・ベリーのフレーズを使って歌う「GO!GO!ヘドロマン」という曲がとにかく素晴らしい。本当にしょうもないのだけれど、こういう曲は面白いなあと思ってしまう。

RAW LIFE-Revisited-

RAW LIFE-Revisited-

 

 

RCサクセション / 悲しいことばっかり (オフィシャル・ブートレグ) (TOCT-29164)

 これはRCサクセションのライブ音源のオフィシャル・ブートレグ。録音環境が最悪で、マスターテープがカセットテープらしい。入念に調整されているらしいが、ひとによっては聴けないレベルに音が悪くて、その時点で異常な雰囲気がある。内容はアコースティック時代のRCサクセションの、これでもかというくらい怨念を込めたような歌で、このCDを発売するのは大変だったろうと思う。僕が前から気に入っている「お墓」という歌が入っていて、絞りだすように演奏して歌うところが素晴らしい。

 

 以上、全然関連が無いけれど、2014年に聴いて面白かったCDを挙げた。2014年は今までに手に入れた音源を再度聴いてみることに主眼を置いたが、新しく聴いたものも良い盤に多く当たったと思う。2015年も楽しく音楽を聴きたい。