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iTunesの使い方

 僕はiTunesの運用に関してそれなりのこだわりをもっているほうだと思う。未だにCDをせっせとiTunesに取り込んで聴いている。理由は単純明快で、音質のためである。CDというマスター音源が手元にあるにもかかわらず、それを非可逆圧縮音源にしてデータベース化するのが性に合わない。可逆圧縮なら情報は失われないし、いざとなれば元にも戻せるだろう、ということでAppleロスレスを使っている。アルバム1枚400MBで取り込めたら、1000枚取り込んでも400GBだ。2TBのHDDが1万円を切っているのだから、一般のひとは音楽の容量をケチらなくても一生分余裕で入る。

 iTunesのあまり知られていなさそうな機能に「コンピレーション」と「アルバムアーティスト」、そして「読みがな」がある。

 コンピレーションというのはいろんなひとたちが集まって1つの盤を作っているときに使う。iTunesはアーティスト名が複数あるが1つのアルバム、というのを許容しない。そんなときに「このアルバムはコンピレーションですよ」と指定してやると、1つのアルバムとして認識される。アルバムの曲を複数選択して、「情報を見る」、「コンピレーション」にチェックを入れれば良いだけで簡単。「さまざまなアーティストの曲のコンピレーションアルバム」って書いてるのが直訳っぽいけど、「コンピレーション」という言葉自体を訳すべきだと思う。

 アルバムアーティストというのは「コンピレーションだけど全体としてはこのアーティストにしてね」という項目。なぜこんな項目があるのかというと、iTunesはコンピレーションアルバムに指定するとアーティスト名を認識しない。いっぱいアーティスト名あるからどれにしたらいいかわからんよ、ということだ。コンピレーションアルバムであるJeff BeckのBeckologyを例に挙げる。アーティストはThe TridentsだったりThe YardbirdsだったりJeff Beck Groupだったりするけど、全部Jeff Beckがやってるんだからアーティスト名Jeff Beckで出てきてほしい。そんなときに曲を複数選択して「情報を見る」「アルバムアーティスト」のところにJeff Beckと入力すると、ちゃんとアーティスト名Jeff Beckのところに出てくるようになる。

 ついでに、iTunesは漢字が読めない。なので日本人の名前を漢字で入力しておくと、順番通りに並ばなくてモヤモヤする。昔はmp3のタグに「た 高田渡」みたいに頭文字を打つことで順番に並ばせるテクニックがあったけれど、今はそんなことしなくても、普通に読みがなを入力できる。「情報を見る」で上にある「読みがな」のタブを押せば、ちゃんと読みがなが入力できるようになっている。ひらがなで入力すればその通りに並ぶようになる。これは意外に知られていないと思う。Gracenoteから自動で読み込まれるタグには読みがなが登録できないようなので、自分で打たないと日本人はちゃんと並んでくれない。読みがなも登録できるようになってほしい。

 以上、iTunesできれいに整理するための普通の入力の仕方を挙げた。ただこういうことをチマチマやってられるのは、限られたマメ人間だけだと思う。僕はこういうのが気になるタイプなので、可能な限りキッチリ入力して、いちいちアートワークも入れている。

 iTunesは明らかに音楽を聴いていないひとが作ったソフトウェアで、不満ばかりあるけれど、他にこれより良いソフトウェアは見たことがないから、上手に付き合っていくことが肝要だと思う。