中島みゆきのレコードを買った

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 中島みゆきのレコード「愛していると云ってくれ」を買った。前に書いた「化粧」という素晴らしい曲が入っているから探していたのだ。このレコードは大ヒットしたらしく、中古レコードの相場がやたら安い。僕はリサイクルショップみたいなところで200円で買った。ジャケットは多少傷んでいたけれども、盤はほとんど新品だ。
 200円で売られているレコードは今や200円の価値も無いような音楽が入っていることも多いけれど、これは違った。中島みゆきは本物だと思う。レコードは原理上内周に行くほど音が悪くなるから、良い音で聴いてほしい気合の入った曲は最外周に持ってくるのが基本なのだけれど、これはA面の最後に「化粧」が入っている。「怜子」という曲も良かった。音楽というより、詩の朗読のような良さがある。そして歌がとにかくうまい。
 ピアノを弾いているのが坂本龍一だったり、編曲をしている吉野金次というひとが細野晴臣と一緒に仕事をしていたりする。松任谷由実もそうだし、70年代の価値あるポップスは、このあたりのバックのひとたちの音楽的ブレーンに支えられているのだと思う。時間の経過によって輝きが失われない音楽は、しっかりした骨格をもっている。

 

愛していると云ってくれ

愛していると云ってくれ