集金と出勤

 年に2回の研究室対抗ソフトボール大会がもうじき開かれる。寒い季節になってきたが、よく頑張るものだ。僕はその集金担当にあたっており、1人500円の参加費(景品代)を集める任務がある。

 集金しているうちに、たいへん面白いことに気がついた。集金しますのでお願いしますと全員送信のメールを送った後で、すぐお金をくれるひとと、そうでないひとがいる。そしてなかなかお金を払わないひとというのは、研究室に来るのが遅いひとだということだ。

 僕の所属する研究室はコアタイムが設定されていないので、それなりに時間の自由が効く。いつも早く来るひとと遅く来るひとがいて、みんなそこそこの責任感を持って実験をするから、早く来るひとは早く帰り、遅く来るひとは遅く帰る。

 それにしても、こんなにはっきり傾向が出ることもないだろうと思うくらいはっきりした傾向だった。僕は最終的に集金できれば良いから、たいして困らないし、問題とは思っていない。ただ、時間に対しての感覚というのは、明確に行動に出るものなのだなと感じた。