モノラルJBLへの道 その1

 僕はちょっと昔の音楽が好きで、よく聴く音楽にはモノラル音源が多くなってきた。あとこれは古くないけれど、ザ・クロマニヨンズのレコードもモノラルが多い。ロックンロールである。モノラル音源は1本のスピーカーで聴くと音がスッキリして良いというのは知っていたが、我が家のスピーカーはステレオのトールボーイなので、モノラルにするには右か左片方で聴かないといけない。確かに音は良いけれど、斜めに向いて聴くことに違和感があった。それにアメリカンなジャズやロックンロールは大口径ウーファーJBLで聴きたい。レコード屋さんでコンクリートブロックの上に適当に置いてあるJBLが理想だ。

 そういうわけでJBLのスピーカーを1本だけ探し続けていた。ヤフオクの検索条件をRSSリーダーに登録して追い続けること1年くらい。できればLancer L101が欲しかったが、でかいし高くて貴重なので、適当に使うには気が引ける。もう少しサイズダウンしたLancer L77が1本だけ出品されているチャンスもあったが、こんなに安くで買えるわけがないと思って放置していたらほんのちょっとで競り負けた。悔しすぎてはっきり覚えている。JBLの代表格、4312は有名なだけあって中古でもけっこう高く、1本だけの出品がなかなか見つけられなかった。

 JBLの大きなスピーカー1本だけの出品を待ち続けて、ついに先日落札することができた。JBL L56という25 cmウーファーの2wayスピーカーだ。82年発売、グリルに凹み、エッジが破れたジャンク品かつリサイクルショップの出品なので異常に安かった。検索してもあまり有名ではなさそうだが、JBLらしい音がするということだ。

 梱包は非常にアレであったが、ちゃんと傷なく届いた。

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 4312とほとんど同じサイズなので、家に置くとわりとでかい。思っていたよりも綺麗だった。ユニットはどちらも一応音が出ることを確認。これをチマチマなおすのが楽しみである。壊れていたほうが楽しめるから、完全動作品だとむしろ困るのかもしれない。

 修理編に続く。